最近よく見る「ラインモいいんだモン!」というCMで話題の「LINEMO(ラインモ)」について詳しく解説します。
「今までのLINEモバイルとは違うの?」「ソフトバンク契約になるの?」「実際に使った人の感想は?」など、様々な視点から見ていきましょう。
LINEMO(ラインモ)とは?
LINEMOとは、ソフトバンク株式会社が導入したオンライン専用の新料金ブランドです。
「J.D.パワー2021年携帯電話サービス顧客満足度調査」のオンライン専用ブランド部門で1位を獲得していることから、満足度が高いキャリアだと分かります。
契約は店舗ではなくweb上で申し込み、後日自宅にSIMカードが送られてくる流れです。
使用する端末によってはeSIMという契約を選ぶこともでき、その場合SIMカードの受け取りや差し替えは不要です。
ソフトバンク回線を使用するため、エリアも心配はないでしょう。プランは3GBまでの「ミニプラン」と20GBまでの「スマホプラン」の2種類があり、税込み990円~使用できます。
LINEMO(ラインモ)の悪い評判・口コミ
ミニプランの場合3GBを超えると300kbpsに速度制限がかかる。
スマホプランの場合は20GBのデータ量を超えても速度制限は1Mbpsとなり、ギリギリ標準画質でYouTubeの視聴ができる速度です。
しかしミニプランは3GBを超えた後300kbpsになってしまい、InstagramなどのSNSを閲覧するのも時間がかかります。速度制限後の速度が気になる方はスマホプランがおすすめです。
上述2つのように、データ量に関する口コミが多くありました。
自宅や職場にWi-Fi環境が無い方はデータ量を気にして使う必要があるため、現在自分が月に何GB使用しているかを確認してからプラン選択をおすすめします。
ちなみにiPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→「使用状況」から確認できるのでお試しください。
LINEMO(ラインモ)の良い評判・口コミ
安くても問題なく使える
問題なく使えるという口コミが多くありました。縛りや契約解除料がないので、新規で契約をして普段使用する場所で試してみるという方もいます。問題なく使用できれば、
- 使用中のキャリアからLINEMOへ乗り換え手続き後、新規契約したLINEMOを解約する
- 使用中のキャリアのプランのギガ数を減らし、足りない分をLINEMOで補う(2契約となる)
この2つのどちらかの手続きになるでしょう。どちらにしても端末がeSIMに対応しているのであればeSIMで契約した方がSIMを抜き差しする手間がありません。
LINEでデータ量などを手軽に確認できる
LINEMOの公式アカウントを友達登録し、アカウントの連携をしておくとラインのトーク画面から簡単にデータ量や請求を見ることができます。
データ量を使い切ってもLINEは速度制限がかからずに使える
上記で速度制限後の速度が遅いという口コミがありましたが、LINEは速度制限後でも制限がかからずに使用できます。「最低でもLINEさえ使えれば安心」という方には心強いでしょう。
LINEMOに乗り換えてみた結果問題なく使えるという口コミと、LINEを便利に使えるのが良いという意見が多くありました。
使用するエリアによっても使い心地は変わるので、自分が実際に使用する場所を公式サイトで確認しておきましょう。
また、使用中のキャリアとLINEMOを1台のスマホで同時に使いたい場合は、デュアルSIM対応機種が必要です。同時待ち受けできる機種であればどちらの電話番号に電話が掛かってきても1台のスマホで受けることができます。
LINEMO(ラインモ)の評判・口コミまとめ
「余ったデータ量の繰り越しができない」「速度制限後の速度が遅い」と悪い意見もありましたが、自宅にWi-Fi環境があればあまり気にならない問題です。
逆に月額990円で問題なく使用でき、LINEをよく使う方ならメリットの方が大きいのではないでしょうか。
さらに「eSIMで契約できる」「契約期間の縛りや解約金がない」という点でお試しもしやすいので、「使い勝手が悪いけど2年契約だし…。」などの理由で無駄なお金を払う必要がありません。
- マイナス意見はWi-Fi環境があれば解決できる
- 月額990円という安さで問題なく使える
- LINEを使用するのにギガ数を気にする必要が無い
- eSIMで契約ができるので試しやすい
- 契約期間の縛りや解約金がない
LINEMO(ラインモ)の特徴
LINEMOはソフトバンクのサービス
LINEMOはソフトバンクのサービスのため、電波もソフトバンクと同じものを使用しています。
安く使えるため他の「MVNO」「格安SIM」「格安スマホ」と呼ばれるものと同じように感じますが、実際は違います。
イメージとしてはLINEMOとワイモバイル以外の格安SIMはソフトバンクの電波を「借りて」使っています。
そのため回線が混雑する時間帯の繋がりやすさは「ソフトバンクユーザー」→「ソフトバンクの格安キャリア(LINEMO、ワイモバイル)」→「ソフトバンクではないMVNO」の順番となります。同じような価格帯であれば、ソフトバンクのサービスであるLINEMOがおすすめです。
LINEMOは通話が多い人にもおすすめ
通常30秒22円(税込)かかる通話料ですが、オプションをつけることで安く抑えられます。さらに現在「通話オプション割引キャンペーン」を行っているため1年間お得です。
無料通話時間 | 月額 | キャンペーン期間月額 | |
通話準定額 | 5分以内 | 550円 | 0円 |
通話定額 | 無制限 | 1,650円 | 1,100円 |
※表記はすべて税込み
5分以内の通話が無料になる「通話準定額」は1年間無料で付けることができます。
つまり、ミニプランに通話準定額オプションを付けることで「データ量3GB+5分以内の国内通話無料」という条件で月額990円と破格の値段で使用できるようになります。
キャンペーン期間中の合計金額を下記にまとめました。
通話準定額(0円) | 通話定額(1,100円) | |
ミニプラン(3GB) | 990円 | 2,090円 |
スマホプラン(20GB) | 2,728円 | 3,828円 |
※表記はすべて税込み
通話し放題の「通話定額」をつけても2,090円から利用できます。不要になったらオプションは外せるので、とりあえず使ってみるのがおすすめです。
LINEMOと他社を比較してみた
上記で紹介したミニプランに通話準定額のオプションをつける場合ですが、同じ条件で他社で契約するとどのくらいの差が出るのでしょうか?「ahamo」「povo」と比較してみました。
LINEMO | povo | ahamo | |
毎月の料金 | 990円(1年間) データ3GB 5分通話無料 |
990円+550円 データ3GB 5分通話無料 |
2,970円 データ20GB 5分通話無料 |
制限後の速度 | 300kbps | 128kbps | 1Mbps |
支払い方法 | クレジットカード 口座引き落とし |
クレジットカード | クレジットカード 口座引き落とし |
それぞれソフトバンク、au、docomoのオンライン限定サービスです。
ahamoは1プランしかないので比較が難しいですが、LINEMOとpovoを比較してみると同じ条件でもLINEMOの方が安く利用できます。
また、データを使い切った後の速度もLINEMOの方が少し速いため、同じ条件で見るとLINEMOの方がおすすめ。
ちなみにahamoと同条件でLINEMOを見てみると、1年間は2,728円で使用できるので月242円LINEMOの方がお得です。
テザリングが無料で使える
意外と重視する人が多いのがテザリングが使えるかどうかです。
テザリングとはスマホなどで契約しているSIMのデータ通信をパソコンなどのWi-Fi対応機器と共有することができる機能。これが使えることでWi-Fi環境が無い場所でもパソコンやゲーム機をインターネットに繋ぐことができます。もちろんスマホ自体が圏外の場合は使用できません。
LINEMOでは契約プランのデータ量までテザリングを無料で使用できます。ミニプランであれば3GB、スマホプランであれば20GBまでテザリングが出来ますが、その分スマホで使えるデータ量は減るので注意しながら使用しましょう。
⇒ LINEMOの申し込みと気になる詳細はこちらLINEMO(ラインモ)のレビュー 実際に使ってみた本当の評判
実際にLINEMOを使った感想を5つの項目にまとめてみました。
LINEMOを選んだ理由
料金の安さと分かりやすさからLINEMOを選びました。povoは選択肢が多すぎ、ahamoは20GBしか選べないということからLINEMOのミニプランを契約。
前にLINEMOBILEをデータ専用で使用していたこともあったため、それも決め手になりました。
データ容量 | 月額料金(税込) | 制限後の通信速度 | |
ミニプラン | 3GB | 990円 | 300kbps |
スマホプラン | 20GB | 2,728円 | 1Mbps |
上述がLINEMOの料金プランです。
以前のUQmobileやLINEMOBILEなら、このくらいの金額だと「データ通信のみで通話やSMSは使用不可」というのが普通でした。ですがLINEMOではこの金額で通話もでき、さらにキャンペーンで5分以内の通話も1年間無料になります。
LINEを使用しての通話と、通常の通話を試してみましたが問題なく通話することができました。以前楽天モバイルを使用していた時は込み合う時間帯にLINE通話が出来ないことがありました。エリアにもよると思いますが、個人的には楽天モバイルよりも快適に使用できると言えるでしょう。
契約までの流れ
契約時には「本人確認書類」「クレジットカードか銀行の情報が分かるもの」「使用できるメールアドレス」が必要です。キャリアのメールアドレスしか持っていないという方はGoogleやYahooなどで無料のメールアドレスを作っておきましょう。
LINEMOはキャリアメールが無いのでどちらにしても必要になります。また、支払い口座の名義は契約者と同じ名義である必要があります。手元に必要書類を用意したらサイトの指示に従って進んでいきます。
- プラン選択
- お客様情報の入力(名前、住所、アドレス、電話番号、支払い方法など)
- 本人確認書類のアップロード
- 申込内容と対象キャンペーンの確認
- 重要事項などを確認し申し込みを確定
上述が基本的な流れです。
審査が通ると後日SIMカードが送られてくるので、初期設定をすると使用できるようになります。
初期設定
特に難しいことはなく手順書通りに進むとスムーズに開通しました。
今回私は新規で申し込みましたが、MNP(電話番号を引き継いで乗り換え)の場合は回線切り替え窓口に電話をかける必要があります。
回線切り替えをした時点で前のキャリアは自動解約となるので、前のキャリアに行って手続きする必要はありません。新しいLINEMOのSIMに自分が使っていた電話番号を飛ばしてくるようなイメージです。
店舗で契約する場合は開通テストとして店員さんがやってくれますが、LINEMOはオンライン専用なので自分でやる必要があります。届いたSIMを差すだけでは使用できません。また、契約時に設定した4桁のパスワードが必要になるので忘れないようにしましょう。
実際の通信速度
iPhoneで使用していますが、Youtubeもスマホゲームも問題なく動きます。アプリのダウンロードやhuluの視聴などは少し重たいように感じました。しかしこの2つは基本的に自宅のWi-Fiに繋いで使用するので個人的には問題ありません。
サポートについて
店舗がないためチャットで質問することができます。電話だと中々繋がらなかったりするので途中で諦めてしまったこともありますが、LINEMOのチャットは質問するとすぐに返答が来るのでとても使いやすかったです。店頭に行く必要もないので現在のコロナ禍に合ったサービスとも言えます。
全体的にストレスなく使用することができています。時間帯や場所によっては以前使っていたdocomo回線より読込みが速い場合もあり、個人的には満足です。
支払い方法について
格安SIMの多くは「クレジットカード」による支払いのみで、口座振替を利用することができません。しかし、ラインモならクレジットカード払いの他に、口座振替やデビットカードといった支払い方法を利用できます。
LINEMO(ラインモ)のメリット・デメリットまとめ
LINEMOのメリット
- ソフトバンク回線が使える
- プランが2種類とシンプルで分かりやすい
- LINEはデータ量を消費せず使用できる
- クレジットカード支払いだけでなく口座振替が選べる
- 5分間無料通話オプション(通話準定額)が1年間0円で使える
毎月の使用料金がクレジットカード払いのみというMVNOが多い中、LINEMOでは口座振替も選択できます。プランやオプションもシンプルで分かりやすいので、格安SIMにしてみたいけど不安があるという方におすすめです。
LINEMOのデメリット
- 契約はオンラインのみ
- キャリアメールが使えない
- 留守番電話が使えない
- 家族割やセット割などの割引が無い
- 店頭でのサポートが無い
従来docomo、au、softbankで使用できていたが、LINEMOでは使えないサービスもあります。契約した後に使えなくて困ったとならないように、普段使っているサービスが使えるかを確認しておきましょう。
⇒ LINEMOの申し込みと気になる詳細はこちら
LINEMO(ラインモ)のお得なキャンペーン情報
PayPayボーナスあげちゃうキャンペーン
新規・乗り換え(ソフトバンク、ワイモバイルからは対象外)でLINEMOを契約した場合、最大で10,000円相当のPayPayボーナスが貰えます。
- スマホプラン(20GB)契約 → 10,000円相当
- ミニプラン(3GB)契約 → 3,000円相当
開通した月の3ヶ月後の上旬に登録したメールアドレス宛にPayPayギフトカードが届きます。受け取り後PayPayへチャージすることで特典の受け取りは完了です。
同一名義で複数回線を申し込む場合、特典を受け取れるのは1回線のみです。家族数人で契約する場合はそれぞれの名義にしたほうがお得でしょう。
通話オプション割引キャンペーン
上でも記載しましたが、契約から1年間通話オプションが550円引きになるキャンペーンです。通話オプションには5分以内の通話が無料になる「通話準定額」と時間・回数無制限の「通話定額」の2つがあります。
- 通話準定額(月額550円) → 0円(1年間)
- 通話定額(月額1,650円) → 1,100円(1年間)
通話定額と通話準定額はいつでも切り替えができます。また、一度オプション自体を外して再加入した場合でも1年以内の場合は割引対象となるので安心です。
LINEスタンププレミアムポイントバックキャンペーン
スマホプランを契約し、LINEスタンププレミアムに加入すると毎月LINEポイント240ポイントが貰えるキャンペーンです。
LINEスタンププレミアムとは月額240円で対象のスタンプが使い放題、月額480円になると絵文字も使い放題となるサービスです。
学割プランの場合は月額120円から使用できます。LINEポイントは特定付与を判定した翌月の中旬ごろに反映されますが、無料体験期間中は対象外ですのでご注意ください。
LINEMO(ラインモ)の端末購入方法
LINEMOを使う際に必要なのがスマートフォンなどのSIMフリー端末です。SIMフリー端末は様々な場所で購入することができます。おすすめ順にまとめました。
1.Apple Store
SIMフリーのiPhoneを購入できます。オンラインで申し込むこともでき、分割の申し込みも可能です。端末自体はandroidのSIMフリー端末に比べると高額ですが、その分サポートが手厚く端末自体も長く使えるのでおすすめです。
また、不要になって買取に出すときもiPhoneはandroidに比べて高値で買取してもらえることが多いです。
2.家電量販店
家電量販店でもSIMフリー端末を扱っているところが増えています。
- 実際に操作できるデモ機がある
- 重さや大きさ、色を確認できるモックがある
- デモ機もモックもない
上記の3通りに分けられます。来店する前にSIMフリー端末の取り扱いや在庫があるか確認しておくといいでしょう。
また、androidのSIMフリー端末は種類が豊富なため、ある程度口コミなどを調べ自分に必要な容量やスペックを固めてから来店しましょう。対応のSIMカードは?など簡単な質問であれば相談することができます。
3.Amazonやヤフーショッピングなどのインターネットショップ
インターネットショップで「SIMフリー」と入力するとSIMフリー端末が表示されます。古い端末はSIMがnanoSIMではなくminiSIM対応の場合があるので、スペックや機能もよく見て購入しましょう。
4.リサイクルショップやフリマサイト(中古)
中古でも気にしないという方はリサイクルショップなどで安く手に入れるという方法も。その場合は「SIMフリー端末」だけではなく、「SIMロック解除済みの端末」からも選ぶことができ選択肢が広がります。
- 対応のバンド帯
- androidやiosのバージョン
- 発売年月日
- ネットワーク利用制限
などを確認して購入しましょう。
LINEMO(ラインモ)のまとめ
実際にLINEMOを使用してみてどうだったかという視点でご紹介しました。改めて下記に要点をまとめています。
LINEMOってどんなの?10個のまとめ
- ソフトバンク株式会社が運営しているので安心
- プランはシンプルに2種類
- 申し込みはオンラインのみ
- 疑問点はチャットで問い合わせができる
- LINE使用分はデータ制限なし
- ミニプランはデータ制限後の速度に注意
- スマホプランは制限後も1Mbpsで使用可能
- キャンペーンで通話オプションが1年間無料
- 自分で端末を用意する必要がある
- キャリアメールや留守番電話は使えない
LINEMOでスマホ代が節約できやすい人
- 現在スマホ代を5,000円以上支払っている
- キャリアメールにこだわりはない
- 自宅や職場にWi-Fi環境がある
- データ移行は面倒なので今のスマホをそのまま使いたい
- 子ども用に連絡手段が欲しいがスマホは高い
上述に当てはまる方はLINEMOへの移行がおすすめです。
例えば現在のスマホ代が月7,000円だとすると、スマホプラン(20GB)へ乗り換えた場合1か月で4,272円安くなります。
1年だとすると51,264円、2年だと102,528円もの差額です。子ども用にはミニプランで契約して、自分の古いスマホで使用すれば月額990円で持たせることができます。
今は検索すると膨大な量の会社が出てくるので、どこの会社で契約するか迷ってしまいがちです。
ただ、「現在よりも安い金額で同じようにスマホを使える」チャンスを逃してしまうのはもったいないので、勇気を出して契約してみることをおすすめします。スマホを契約する際の参考になれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
1.5
余ったデータ量を翌月繰越せない。
LINEMOでは当月データ量が余ったとしても翌月に繰越すことは出来ません。
同じようにソフトバンク回線を使用しているワイモバイルでは2021年8月からデータ繰り越しが出来るようになっています。そのため、ワイモバイルなどの繰り越しができるキャリアから乗り換える方は注意が必要です。